先週の月曜日に下社の里曳きが終わり、平成28年御柱祭は終了致しました。
一方、我々の担当する上社の里曳きはGW真っ只中の5/3,4,5に行われました。

以前にも書きましたが上社の場合、山出しは約12kmという長い距離を曳行しなければなりませんが、里曳きは前宮だと1.5km、本宮でも2.5kmと曳行距離が断然短くなります。しかも長持ちや太鼓演奏などが沿道を彩り、そして道幅も広いため観光のお客様も多く、過酷な山出しとは全く異り、里曳きは優雅で華やかな印象の祭になります。

今回、原村は「本宮四」の御柱を担当したのですが、その中でも担当する持ち場が地区ごとに割り振られています。御柱に一番近い「元綱」は、メドに乗ったり左右に振ったりする曳行の中心であり、いわゆる祭の花形ではあるのですが、体力的にはかなりきついです。今回我々の地区がその「元綱」を担当したのが「山出しの木落とし前まで」の長距離区間でした。
それに対してこの里曳きで担当したのは「先綱」。こちらは平和な世界でした。。なんといっても綱を引きながら普通に会話ができます。綱の上に子供が乗って遊んでいます。場所が変わると世界が変わる。ある意味、この世の全ての縮図がここにはあるかのようです。

曳行距離は短い里曳きではありますが、その特徴、いわゆるメインイベントは最後に行われる「建御柱」です。上社の場合は本宮・前宮に各4本の柱を建てます。本宮まで曳行されてきた柱はメドを抜かれ、用意されていた穴の位置に合わせられ、そして「柱の先端を鋭くする「冠落とし」が行われます。

そして準備ができたらいよいよ建てるわけですが、この立ち上がる柱に、ものすごい数の人が奪い合うように乗るんです。このように冠落としをしている最中でも、乗るのに良いポジションを取ろうと柱の周囲は人だかり。。

乗る人員も決まったところで、いよいよ建御柱開始です!
2本のワイヤーを人力で巻き上げ、そして6方向にロープを張ってバランスを保ち、ゆっくりと建てていきます。

なんだか一瞬、芥川龍之介の世界が脳裏をかすめましたが。。

見事、建御柱完成!
そしてこの建御柱の完成を経て、山から運び出した大木は神となるわけです。


ところでこの諏訪大社本宮には本殿がありません。本殿は通常、御神体を安置する場所と考えられますが、こちらの御神体は拝殿の後ろに広がる山であり森であるそうです。
「本宮四」の御柱はこの森の中にたたずんでいます。神事である建御柱の際にはもちろん森の中に入りますが、その森が御神体であるわけですから、通常そこに簡単に立ち入ることはできません。つまり、本宮四の柱のそばに行くことは、数え7年後まで不可能ということらしいのです。せっかく建てたのに残念。。
ただその一方で「本宮四」の御柱は、拝殿などがある斎庭からその姿を見ることのできる唯一の御柱でもあるそうです。


冒頭で『平成28年御柱祭は終了』と記しましたが、実は御柱祭の各地区版である「小宮祭」がまだあります。(諏訪大社が大きな宮、つまり大宮であるのに対し、各地区での神社は小宮ということなのでしょうか。)我々の地区は9月に予定されています。小宮とは言うものの、伐採やメド作りなどの準備は諏訪大社の大祭同様に行うわけでして、人数が少なくなる分こちらの方が大変だったりして。。

ということで、まだまだ祭は続くのであります。




 
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