2019-20シーズン最終日。大雪。

新雪が一面に広がるであろうゲレンデ。

だけどリフトが動いていない。。

さて、どうするか。

 

 

結論。ハイクします。

はい、ゲレンデ登ります。

最終日ということもあって片付けなくてはならない仕事も諸々あり、スタッフルームを出たのは少し遅くam10:00。ボードを抱えて外に出る。それにしても本当に人がいない。。

 

 

 

そこはいつものゲレンデとは別世界。雪が音を食べている。静寂なる白き空間。

だが、この非日常を心から楽しむ時間は意外と少ない。

 

深い新雪、延々と続く登り坂。変化に乏しい客観は、時間の経過を遅らせ、さらに空間を広げるかのような錯覚を引き起こす。故に自然と視線は足元に落ちる。

そこでは足が動いている。わたしの足が動いている。普段は感じない強烈な自己の存在確認という感覚に陥る。

それは時々、かつ突然に始まる。脳が自分の内側に向くことにより感じるこの意識。悪くない。

 

疲れる。しばし足を止める。首を上げふと周囲を見る。

そこには変わらぬ静寂が広がっていることを再度気付かされる。その瞬間、カラダの全細胞が外の気配に支配される。その時、わたしの存在は一瞬消える。この感覚も、悪くない。

 

しかし、このような哲学的世界に身を置いていても、やはりワタクシの煩悩は動き出す。

微妙に鼻水が垂れ、額から汗が滴り落ちゴーグルも曇りがち。そしてヘルメットに重ねたニット帽の下は頭皮からは、おそらく湯気が出ているであろう。そんな自身の見た目をイメージし始める。。50のおっちゃんのリアリティを俯瞰する。。

そう、いつもの感じに戻ります。まあそれもまた良い。

 

 

ブツブツと妙なことを考えながら登坂すると、やがて第1リフト降り場に到着。ファミリーゲレンデ制覇。その周囲に誰かがいる。ジュニアの子供達だ。

ジュニアも本日が最終練習日ということで、取りあえずハイクすることに。でもファミリーゲレンデを滑るということだったらしいのだが、コーチを含めて先行するメンバーが頂上を目指して行ってしまった、とのこと。そう、ここで会ったのは先頭から遅れてしまったメンバーでした。

 

「どうする?」聞く

「できれば頂上まで行きたい」回答

 

マジか。。

正直なところ、ワタクシ自身もファミリーを1回滑れば良いかなと考えていたのだが、ゲレンデ内とは言え子供達だけで頂上までハイクさせる訳にはいかないでしょう。。ということで、ここからはジュニアの選手5名と一緒に頂上を目指すことに。。ふう。

ジュニアとは言え、アルペン用の板って結構な重さがあるんです。しかも頂上に近くなると、雪も深くなり斜面も急に。。自然と子供達の歩くペースは落ち、休憩時間も増えます。

この5人の中に最年少の1年生が1人いたのですが、急斜面でさすがに歩くのが厳しくなったので、スキー板を持ってあげることに。右手にスキー、左手にボードを抱えて頂上を目指します。

 

 

途中、枝が完全に氷結コーティングされ「氷のサンゴ」になってしまった木が。。

そりゃ、リフト止まるよね。納得。。

 

そしてついに第3リフト降り場に到着。パノラマゲレンデ制覇!距離にして全長約3kmの雪深い山を登りきりました!

 

リフト降り場から徒歩5分で車山山頂。そこには車山神社があります。せっかくなので、今シーズンも無事にシーズンを終えましたので、神様にご報告に参りましょう。

到着は12:30を過ぎていました。子供達、頑張りましたー!

 

いつものようにリフトに乗って滑るだけではなかなか感じない、ウインタースポーツの厳しさに気付かされる。自然に対峙するという感覚。畏怖と感謝。

また本来個人競技であるスキー。通常は自らの技術更新が練習のメインテーマだと思うのだが、この日のようにお互いを励まし合いながらゆっくりと歩みを重ねた時間は、いつも以上にチームメイトへの信頼と思いやりという側面も築いたのではないかな。子供達にとっては非常に良い機会でした。

シーズン最後の神様からの素敵なプレゼントだったのかな。なので登って正解でした!

 

それにしても鳥居のこのつららツララ氷柱。

そりゃ、リフト止まるよ。マジで納得。

 

さあ、滑りますよー。この為に登ったのです!

新雪のゲレンデを噛み締めて、味わって滑りましょう。。。

。。って、降りるの約5分でしたね。。そして今シーズンが終わったのでした。

 

 

 

そうそう

『今シーズンも無事にシーズンを終えましたので』と書きましたが。。

2020年3月。肋骨やっちゃいました。。

それはキッカーでこけた時ではなく。それは急斜面を高速で攻めてやられた時でもなく。。

それはただただ普通に滑っていた時。トゥのエッジがいきなり抜けて、そのまま氷の上に体の前面からドスン、バッタリ。そう、まさかの「順エッジ」!

確かにガチガチのアイスバーンではありましたが、車山では言うなれば普通のこと。当然いつも滑っている場所。なので何があったのかしばらく理解ができず。でも10秒くらい動けず。息できず。その瞬間、やっちゃったなという痛み。

肋骨はギプスができないので、バストバンドをつけての生活が4月まで続きましたとさ。。

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